株式会社アンサーノックス

2010.12.07
旧ブログ

距離感のおはなし

車社会の山梨で相変わらず運転免許を持っていないMORIでございます。

長年、東京でギュウギュウ詰めの通勤ラッシュを体験していただけに
常に座れて車窓からのんびりと紅葉したの山々を眺められる
山梨での電車通勤は快適そのものでかなり気に入っています。
ただ、ちょっと気になる事が・・・

電車のドアの脇にあるベンチシートは三人掛けでも両脇に誰かが
座っていると真ん中が必ず空席です。ボックス席も四人掛けなのに
友人同士や団体でない場合はMAXで二人しか座ろうとしません。
空席があるのに座ろうとせず立っている人が多いのは何故でしょう?

これはきっと パーソナル・スペース が関係しているはずです。

誰もがこれ以上踏み込まれたくないと思う自分を覆う壁を持っているそうです。
相手との関係や親密さでもちろんその壁の範囲は変わってきます。
確かに初対面の人に急に顔を近づけて話されたら不快に思います。

この パーソナル・スペース は欧米で研究されたものらしく
日本人の平均的なデータは見つけることが出来なかったのですが
北アメリカの人たちと南米などのラテン系の人を比較した
面白いデータを見つけました。

個人的でも公的でもない「中立的」な会話をする際に
落ち着いて話が出来る好ましい距離が

北アメリカの場合は 約50cm~約90cm なのに対して
ラテン系の人の場合 約40cm~約45cm なのだそうです。

日本人から見ると北アメリカの人たちも十分にフレンドリーに見えますが
そういえば会社に来るラテン系の人たちはもっとフレンドリーです。
握手は当たり前、ハグするのが普通、そんな感じです。

そう考えると日本人の持つパーソナル・スペースは
他の国の人よりもずっと範囲が広いのかもしれません。
もしかしたら山梨の人の多くは更に・・・・

国や地域によって、または人によって人との距離感が変わる。

そのことを知っているだけでも新しい出会いがあった時の
コミュニケーションに変化があるのではないでしょうか?

MORI cozy-e