- 2011.01.07
- 旧ブログ
10minutes
新しい年を迎えてから早いものでもう一週間が経とうとしています。
新年初登場のモリでございます。
年末年始の休み中に会ったたくさんの方から
先月放送されたテレビを見たよと声をかけていただきました。
取材に始まり数日に渡った撮影や、放送直前までかかった
編集作業など番組製作に携わった方々の苦労をそばで見ていたので
まるで自分のことのように嬉しい気持ちになりました。
「外国人労働者達のリアルな境遇を初めて知った」
という感想が非常に多く、あらためてテレビのチカラを感じました。
10分足らずの特集でしたが、その短い時間に収められていたのが
フィクションではなくリアルだったからこそ
多くの人に伝わったのだろうと思います。
何度かこのブログでも書いたとおり長年東京で暮らしていたのですが
その暮らしの中で私自身が携わり、形に残っているものとして
「馬橋映画祭」という小さな映画祭があります。
全国各地で様々な映画祭が開催されていますが
この「馬橋映画祭」は映画祭と名乗るのもはばかれるほど
小規模なものでほとんどの出品作も素人が初めて作った映像です。
この映画祭の特徴は「10分以内の未公開作品」であれば
どんな映像でも上映するという点です。
最初はどうなることかと思っていたのですが、回を重ねるごとに
この映画祭ならではの特徴のようなものが見えてきました。
それは映像日記のようにプライベートな日常を記録した
作品が増えてきたことです。
知らない人の日頃の言動を一方的に見聞きさせられるのは
つまらないと思う方もいるかもしれませんがそんなことはありません。
10分という短い時間だからこそ集中して映像の中から
その人の事を知ろうという気持ちになることができました。
たった10分、されど10分。
何かを伝えたいと本気で思う人にとっても
何かを知りたいと本気で願う人にとっても
10分というのはちょうどよい時間なのかもしれません。
そんな貴重な10分の積み重ねが時間や日、
週、月という単位になって流れていきます。
この短い時間に何を伝え、何を知るか?
ちゃんと考えながらこの一年をすごしたいものです。
久しぶりに映画も撮ってみたいです。
どなたか10分ほどお時間をちょうだいできませんか?
MORI cozy-e