- 2011.04.15
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異国で迎える大統領選挙
先日Face Book上で不思議な写真を見ました。
ペルー人のお友達の写真ですが、ペルー人ばかり知っている顔が数人、
おそろいのTシャツを着て、神妙な面持ちで机の前に座っている写真。
写真に写るペルー人は友達同士というわけではなく、私が知っている限り、
ペルー人という以外の共通項はなさそうです…。
ペルー人に聞いてみるとなんとそれはペルーの大統領選挙の日だったそう。
おそろいのTシャツはペルーの大統領選挙の受付等を担当する方のユニフォームでした。
Oficina Nacional de Procesos Electorales
略してONPE(オンペ)という組織が選挙を管理しているそうです。
日本では選挙は義務ではなく権利となっていますが、
ペルーやブラジルなどでは選挙は義務となっており、
世界でも32カ国が同じように選挙を義務付けているそうです。
投票に行かないとどうなるのか?
90ドル程度の罰金だとペルー人から聞きました。
例えば、パスポートの更新や結婚や子供が生まれた等によりペルー領事館へ行った際に、
罰金が未払いだと書類を受け付けてもらえないそうです。
日本でも4月10日は選挙デーでしたが、それについてペルー人からこんな質問をされました。
スーパーの横に雨の日も風の日も毎日立って頭を下げている人は誰か?
何かの罰を受けているのか?と(もちろん半分は冗談ですが)。
それは日本の候補者で自分に投票してもらうためのプレゼンテーションをしています、
と説明しました。
私の説明が納得行かなかったのか怪訝そうな顔をしていましたが、彼が見せてくれたのはこちら。
ペルーでは、大統領が自分のことをプレゼンテーションするために、
ダンスをしたり、テレビ番組に出て、さまざまな質問に答えたりするそうです。
アメリカ大統領選の様子はテレビでみたこともありますが、
ペルーの大統領選挙もなかなか興味深いものでした。
こちらの候補は自分のマスコットにモルモットを採用し、
マスコットは様々な場面で活躍するようです。
まるで野球やサッカーの試合のようです。
日本での選挙のスタイルはラティーノには理解できないように、
このyou tubeでの画像も日本人には衝撃です。
ですが、さまざまな手段を用いて国民に広く理解を得ようとする姿勢はどこも同じですね。
隣にいる外国人に、祖国での選挙の方法を聞いてみるのも面白いかもしれません。
投票率や、演説のスタイルなど私もまだまだ聞いてみたいことがたくさんあります!