- 2011.11.17
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私のラッキーバード~前篇~
少し前の話し、9月の大きな台風の後のことです。
連休初日、朝から自宅の隣の畑にものすごい数のカラスが集まっています。
ざっと見渡して30羽くらい!
カラスたちはまるで交信し合っているかのように、「カァーカァー」とものすごい声を出しています。
お昼近くになってもカラスの声は止みません。
母がわざわざ私の部屋までやってきて、畑に何かあるのかしら?と問いかけました。
というのも、数年前に私と母、二人でウォーキングをしている最中に、
やはり同じように異常な数のカラスが集まっている空き地の前を通りがかり、
飛べずに落ちてしまった子供のカラスを見つけたことがあるのです。
空き地の真ん中で、満足に動かない羽を引きずるように動く子ガラスがかわいそうで、
思わず近づこうとした瞬間!
何羽ものカラスが一斉に「ギャオギャオ」とものすごい声を上げながら、
私たちを威嚇し、足蹴にしようと低空飛行で頭の上をかすめて行きます。
とても怖くて近寄れず、結局その場を逃げるように立ち去ってしまった・・・
そんな苦い思い出があるからです。
それでもあまりのカラスの数に母と私は好奇心を抑えることが出来ず、
畑を見に行きました。
畑にずんずん入って行った母が掴んできたものは…
灰色の鳥。
カラス・・・じゃなさそう。
なんだかへんてこりんなくちばし。
しかも大きな水かきあり。
特に怪我した形跡もないのですが、掴まれてもじっとしていて動きません。
私たちが鳥を捕まえるとカラスは1羽また1羽と飛び去り、
あっという間に1羽もいなくなってしまいました。
朝の騒ぎはカラスなりのSOSだったのか、ハイエナのように鳥が事切れるのを待っていたのか、
未だに謎のままです。
で、助けた鳥。
顔はペンギンに似ていてとてもかわいらしい、まるでアニメのよう。
母はこの鳥に何かエサをあげたかったようですが、何を食べる鳥かわからないし、
水もエサもあげない方がいいという結論に達しました。
ということで、エサも水ももらえない鳥がどうなったかはまた明日。