- 2012.06.15
- 旧ブログ
日本人とは何か
いきなりすごいタイトルに挑戦してしまったようで、
気が引けてます。
アンサーノックスは人材派遣会社ですが、
「日本人だけ」という仕事に遭遇します。
弊社では外国人を支援することをメインにしているので、
登録スタッフのほとんどは外国人なのですが、
外国人の配偶者や、外国人に紹介されたという日本人など、
日本人スタッフの登録もあるのです。
「日本人だけ」と言われる仕事がいくつかあるのですが、
なぜ日本人だけなのか、未だに納得のいかない部分も少なくありません。
日本語の問題なのか?
その場合、「あ・うんの呼吸がわからないとねぇ」と言われることが多いのですが、
一般的な概念としての日本人であれば誰でも「あ・うん」が理解できるわけではありません。
同じように外国人でも、日本語はそれほどでもないけどコミュニケーションは取れるし、
仕事上全く問題ない、という方もいます。
それは業務内容にも環境にも因ると思いますが、そうなると単純に「日本語の問題」と
ひとくくりにはできない気がしてきます。
日本国籍を持っていることが条件なのか?
例えば、長く在留したのち、日本国籍を取得した例などもあります。
サッカー選手のラモスさん等がいます。
この場合、容姿は外国人ですが日本語も問題がなく、日本の文化の共有も出来る。
ただし、話せば外国人であることはすぐにわかる程度ということになりますが、
日本国籍であることに変わりありません。
また、中国からの帰国者の方の中には、日本語は全くわからないものの、
来日後すぐに帰化して日本国籍を取得するという方もいます。
こちらのケースは見た目は日本人ですが、言葉は全く通じず、共有する文化も違います。
日系人や大陸系の方たちの中には、日本で生まれた世代もいます。
日本で生まれ、日本の食べ物を食べて、日本人と同じ学校に通って教育を受けている。
それでもわれわれ日本人と同じで、ものごとの捉え方や考え方はさまざまです。
中には日本人以上に日本人らしいと形容される人もいますし、
一方で、慣用句やことわざが全く理解できないでいる人もいます。
日本で生まれて日本で育ち、日本語が母語としているというだけで、
「日本人」と言えるのかどうか。
介護の現場でも、外国人をどのように受け入れ活用するのか常に議論されているように、
今後少子高齢化を避けられない日本が「誰か」の手を借りる時に、
経済や文化に違いのある国の人々とどのように共存していくのか。
またそれを語る際には「日本人とは何か」という当たり前の問題を
もう一度考えてみたいと思うのでした。