株式会社アンサーノックス

2010.07.02
旧ブログ

外国人労働者LさんとRさん

派遣が社会悪のように言われて久しいですが、
先日心の痛くなる話を聞きました。
LさんとRさんの例です。
お二人ともアンサーノックスのスタッフではありませんが、
時々顔を出してくれ、何かと協力して下さる大切なお友達。
二人とも製造業の現場に派遣されています。
Lさんは自分の担当するラインの機械が壊れた時にリーダーに報告をしたのですが、
無理をしてでもどうにか製品を完成させて欲しいと言われ
壊れた機械を使い続けて腱鞘炎になってしまいました。
腱鞘炎がひどくなり今では手を握ることが出来ません。
今後も100%元通りにはならないだろうとお医者さんから言われたそうです。
大事な右手が使えずに今後にも不安を感じているLさん。
それでも労働災害扱いにしてもらうことはとても難しく、
現在も家族や将来のことで思い悩んでいるところです。

Rさんは外国人の経営する派遣会社からの派遣スタッフ。
大型部品を扱う会社は危険も多く、今までに何人かの同僚がケガをしたのを目撃したそうです。
彼も例外ではなく、左手は上手く動かず病院に通っています。
それでも労災ではないかと相談すると翌月以降の契約が更新されず、
仕事を失った同僚が何人もいたそうです。
ひどい時には本人だけでなく、親しい友人たち皆が仕事を失う羽目になることもあるらしく、
それでも自分一人なら正しいことは何か追求できるが、家族がいればそれは絶対に出来ない。
家族のためと思えば我慢することも出来ると笑って話してくれました。

どうしてこんなことになってしまうのでしょうか。
問題は一つではありません。
それでも絡んだ糸をほぐすように長い時間を掛けてでもあきらめない覚悟が必要です。