株式会社アンサーノックス

2010.09.03
旧ブログ

怒ったり笑ったり

もりでございます。

前回わざわざもったいぶった書き方で
予告までした「地球に優しい」記事ですが、ずいぶんと堅苦しい文章になってしまったので
「読む人に優しい」記事に書き換え中。いつか必ず発表しますのでお許しください。

そんな訳で今回は予定を変更して、日常生活の中のちょっとした出来事に
すごく大事なことを気付かされた・・・ という過去の実体験を紹介します。

東京でサラリーマンだった頃、出勤前に煙草を買いに寄ったコンビニで
つり銭を渡した渡さないでちょっと口論になり足止めを食らってしまいました。
絶対に自分は貰ってない自信があったので強気に言った言葉は
「朝の忙しい時間帯にいい加減にしてくれ!」

数日後、同じ時間帯にまた同じレジ係に当たった。 そのレジ係りの女性は
顔を見るなり「あっ、この間は本当にすみませんでした」と謝ってきました。
突然謝られて驚いたのもあったが電車に間に合うように煙草を買う事が
最優先事項なので言葉を遮るように煙草の銘柄を伝え
急いで店を出て会社に向かいました。

そしてまた数日後、いつもと同じ時間にコンビニに行くと
そのレジ係の女性は銘柄を伝える前にいつもの煙草を渡してくれました。
なんだか申し訳ない気持ちになり「いつも急かしてしまってすみません」と
先日の無礼を謝ると、彼女の口からこんな言葉がかえってきました。
「私だってサラリーマン。気持ちはわかりますよ。いってらっしゃい!」
そして、言葉だけではなく笑顔で店から送り出してくれました。

朝から清々しい気持ちと、なんだか泣きたいような気持ちが湧いてきて
今までどれだけのチャンスを自ら逃してきたのだろうか…
そんなことをつい考えてしまいました。

腹が立ったり、イライラしたり、悲しくなったり・・・

そんなネガティブ(とされる)出来事も、ちょっとした見方を変えてみたり、
すぐに投げ出したり、自分の感情を「怒り」や「悲しみ」などとすぐに決めたりせず
少し余裕を持って考えてみると、実際には半分くらいしか
起こってないのかもしれないな・・・ そんな風に思えました。

日本で働く外国人の方の中には、文化や習慣の違いから
辛い思いをしたり、誰かの態度や言葉に悲しい気持ちを感じた人も多いでしょう。
残念ながら心ない人も確かにいます。

でも、日本の文化やその地域の習慣を知ることで
「なんだ、そんな意味だったのか」と相手に悪意がなかったことに
気付くことが出来るかもしれません。

逆に日本人も同じ土地に生活する外国の人たちのことを
もっと知る努力(というと大袈裟ですが)が必要だと思います。

ずっと東京で生活すると思っていた もり ですが
今こうして生まれ育った山梨で answer KNOCKS の仕事に関わっています。

自分が数年前に経験したちょっとした朝の出来事。
でも一瞬にして同じ景色が変わって見えるような驚きと感動を
みなさんにも体験してもらいたい。

そういう気持ちを忘れずに仕事を続けていきたいと思っています。

(自称)広報部 エグゼクティブ アート ディレクター
Cozy-e MORI