株式会社アンサーノックス

2010.09.28
旧ブログ

いつも閉じているシャッターの中で・・・

車社会の山梨で免許も自動車も持っていない もり でございます。

自宅が駅に近いので通勤に関してはさほど不便を感じないのですが
仕事で市役所(相生の仮庁舎)や商工会議所などに出かける際には
車で送ってもらうには微妙な距離で結局は歩いて行くことが多いです。

先週くらいまでは暑くて暑くて大変でしたが実は楽しみもありました。
それは 甲府銀座通り や かすがもーる を通って会社に帰ること。
と言ってもサボって買い物を・・・ というわけではなく
まだ小中学生だった頃にまるで何かのイベントに出かけるような
ワクワクした気持ちで出かけた甲府の街を久々に歩くこと自体に
なんとも言えぬ楽しさと懐かしさを感じるのです。

ただ、噂には聞いていましたがシャッターの閉じたお店の多さに
時代の流れと地方都市の抱える問題を痛感するのも事実です。

先日も市役所に行った帰りに かすがもーる を歩いていると
閉じているはずの旧オギノのシャッターが開いていました。

恐る恐る中を覗いてみると・・・

秘密アジトではございません

ガランとした薄暗いスペースの壁には「鮮魚」「野菜」「精肉」といった
かつてスーパーだった頃の売り場表示が残ったままなのに
床、柱、天井、あちらこちらに謎のオブジェやアートペインティングが
点在し、映像(光)や音の演出も施されていました。

実はこの空間は先日紹介した こうふのまちの芸術祭2010 の参加展示。
そうとは知らずに立ち寄ったので普段は閉ざされて訪れる人もなく
忘れられた空間が突如として見たこともないような異空間として
開放されていることに驚いたのと同時に感動してしまいました。

同じ作品がギャラリーやアートスペースで展示されていたとしたら
きっと同じような感動は得られなかったと思います。

この場所だからこそ

場所という言葉を時代や環境と置き換えてもいいのですが
どんなことにおいてもマイナスをプラスに変えるチャンスと
方法が必ずあると思います。(思いたいというのが本当かな?)

かつてたくさんの人にワクワクする気持ちを与えてくれた街。
この甲府の街を新しいワクワクがある街にするために

ここで生まれ育ったからこそ

山梨で働いているからこそ

外国人だからこそ

免許がないからこそ

今の私達だからこそ

出来ることは何だろうか?
そんなことを考えると見えないはずのシャッターの中が
なんだか楽しい空間に思えてきませんか?

MORI cozy-e