株式会社アンサーノックス

2011.09.01
旧ブログ

COOLな温泉

前回夏は過ぎてゆきで8月最後の週末は晴れて欲しいと書きましたが
念が通じたのか、まさに「THE 晩夏」といったお天気でしたね。

エアコンを止め、窓を開け放ち蝉の声に耳を傾けていると
ちょっとだけ秋の涼しさを含んだ風が部屋を通り過ぎていきました。
あまりにも気持ちが良すぎて「涼をとる」のを忘れるところでした。

と言うことで、すずによる『涼』報告に続いてMORIの『涼』を報告します。
どうやって涼をとろうかと考えた結果、MORIは温泉に行ってきました。

温泉で涼をとるというのも矛盾していると思われるでしょうが
実はあるんです、涼しくなれる温泉が。

それは山梨市の上岩下地区にある「岩下温泉」

子供の頃、よく祖父が「岩下温泉に行って来る」と出かけていたので
名前だけは知っていたのですが、場所など詳細はまったく知りませんでした

先日たまたまその「岩下温泉」の前を通った際、その佇まいや雰囲気に
一瞬で魅了されてしまいさっそくインターネットで調べたところ、
なんでも1700年の歴史を持つ県内最古の温泉と言われているそうです。

新館と旧館があり、立ち寄り湯として利用できるのは旧館の方です。

新館には宿泊設備と共に露天風呂もあるそうですが旧館は内湯のみ。
そう聞くとなんだか損した気分になりますが、いえいえどうして…

この「風情ある佇まい」をご覧ください。

ここだけ時間が止まったようなノスタルジックな佇まい

この温泉は「甲斐国史」にも岩下の地に霊泉ありと書かれ、
武田家とも深いかかわりのある信玄公ゆかりの温泉でもあるそうです。
まさに「霊湯」といった雰囲気を醸し出しています。

のれんをくぐり館内に入ると、昔ながらの木の廊下が奥へと続いています。
間違っても「フローリング」などと呼びたくない良く手入れの行き届いた
古い木の床を照らしているのは「裸電球」です。

本物の「風情」を感じます

さて、何故この温泉を「涼をとる」場所に選んだかと言うと、
岩下温泉の源泉の温度です。

泉温:28.2度!

よく温泉施設やサウナにある水風呂の温度がだいたい25度前後と言えば
いかにぬるい温泉かおわかりいただけると思います。
(加温した暖かい湯船もありますのでご安心を)

今や知名度は全国区となった「ほったらかし温泉」もぬるめの温泉ですが
ここまで泉温の低い源泉に入るのは初めての経験でした。

最初は予想通り「冷たっ!」と声を上げそうになりましたが
不思議なことに湯船につかっているとジワジワと身体が温まってきます。
間違ってものぼせることはありませんので他のお客さんと世間話をしたり
しながらかれこれ1時間以上の長風呂をしてしまいました。

身体の凝りや疲れがほぐれたのを実感しつつ外に出ると
蜩(ひぐらし)の鳴く日暮れ時。

しっかり涼をとれたのと同時になんとも言えぬ「贅沢」をした気分ですが
利用料は400円。(東京の銭湯は450円!)

大金をかけたり、遠くに行かなくても贅沢はできるのだなあと思ったMORI。

近所の某家電量販店のマッサージ・チェア売り場(体験コーナー)で
ちゃっかり「更なるほぐし」までしたことは内緒に。
気分は贅沢ですが、その欲張りっぷりは貧乏臭いですからね・・・

あー極楽極楽

甲斐の里 やすらぎの一軒宿 岩下温泉旅館
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