- 2012.09.21
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ペット放棄の問題
すずでございます。
先日、弊社で働くブラジル男性から相談がありました。
子供たちが野良猫を可愛がっていたのですが、
近所の方がそれを嫌がって早く移動させないと保健所に電話をしてしまうから、
誰か助けてほしい。という内容でした。
とっても可愛い動物たちですが、
犬や猫の飼育放棄で殺処分されることも多いそうです。
全国で20万匹以上。
以前はもっと多く50万匹以上とのことでした。
それだけの飼い主が育てられずに途中で放棄し、
小さな命が消えていっているということです。
動物を飼ったことがない私は衝撃的な数字でした。
おそらくこの猫もそうやって飼い主を離れてしまった猫なのでしょう。
そんなペットを救うため、生後間もない犬と猫の販売禁止を柱とする
改正動物愛護管理法が成立されました。
生後間もない動物は可愛い、けれど早くに親から話すと噛み癖などの
問題行動がでて飼育放棄につながりやすいためだそうです。
自分はきちんと飼えるから大丈夫。
そう思う人も多いと思いますが、それが安易な考えなのかもしれません。
理想と現実は違います。
人として残念ながら、可哀想な動物を増やすよりは、
規制してでも守られる方が良いのかもしれません。
改正動物愛護管理法が成立されて良かったと思いながらも、
人間はなんて残酷なんだろうなぁと、改めて思ってしまいました。
自分より弱いものに優しく出来るかどうか、
弱いからといって傷つけても良いのかどうか、
それは動物だけではなく、日本にいる外国人にも言えることです。
アウェーにいる外国人に対して、私たち日本人は強い存在です。
手を差し伸べることがどれだけ出来るか、
ホームだから強いのではなく、手を差し伸べる強さをもつべきです。
外国人だからではなく、同じ人間です。
もちろん犬や猫も大小に関係なく同じ命です。
同じ今を生きているのだから、それぞれの権利があるのだと思いました。