- 2012.11.02
- 旧ブログ
日系人
日系ブラジル人と話していて天皇陛下のことを
「テンノウサマ」というのを聞いて、
「え?ごめん、何?、もう一回言って!」と聞き直したことがありました。
彼女は二度目も確かに
「天皇様」と呼んだのです。
え、なんでなんで?
彼女は日系ブラジル人、幼い頃から祖父母は陛下のことを「天皇様」と呼んでいたそうで、
当然彼女のご両親も同じように呼んでいたので、不思議に感じたことはなかったそうです。
彼女にとっては日の丸も君が代も大切なもうひとつの祖国の国旗であり、国歌なので、
誇りに思うのは当然のこと、と説明してくれました。
翻って日本。
祝日に国旗を掲揚するお宅も少なくなって、国旗も国歌もとてもセンシティブな話題。
若い人の中には君が代を「サッカーの歌」だと思っている人もいるそうで、
そんなことを聞くと、日本の辿ってきた道を反芻してみたくなります。
太平洋戦争前にブラジルに渡った人たちは「戦後教育」というものを受けていないため、
こんな風にストレートに自分の意見を持つことができるのだと思いました。
なるほどな。
良い悪いという側面だけでなく、考える機会を持つことはとても大切。
世界中の人と会話出来るチャンスが持てることはとてもラッキー。
改めて思いました。