- 2010.07.30
- 旧ブログ
恥ずかしい話
ラティーノ達と一緒にいると
彼らの口から出る「恥ずかしい」という言葉を耳にします。
つい先日はブログで恥ずかしい思いをしたことについて書いたばかりですが、
私のサザエさん的な恥ずかしさとは違って、
なんだか考えさせられる恥ずかしさに遭遇しました。
先日男性スタッフ2人とご一緒することがありました。
彼らは喉が乾いたので自動販売機でお茶を買うと言いました。
「カオリサン ハ ナニガ ホシイ?」
と聞かれたので、大丈夫、私はいらないよ、と答えました。
が、自動販売機から帰ってくるとしっかり私の分も
買って持ってきてくれました。
「ありがとう!」というと返ってきた言葉が
「ひとりで飲んだら恥ずかしいよ」
と言うものでした。
「恥」という言葉を久しぶりに聞いた気がしました。
「自分一人だけ飲食したら恥ずかしい・・・」というのを聞いて、
的確ではないかもしれませんが、ふっと
「○○がすたる」とか「○○の名折れ」とかそんな日本語を思い浮かべました。
そういえば、レストランで食事をする時にも、
ガムを食べる時にもラティーノたちは必ず
「カオリ タベル?」と聞いてくれます。
小学生の子供にチョコレートをあげた時にも、
兄弟に持って帰る!とニコニコ顔で話してくれて驚いたことがありました。
日本人は割と平均値を求めたがる傾向にあって、
人と違うことはしたがらないというふうに思っていたので、
ラティーノの彼らが発した言葉を感じた時に不思議な気持ちになりました。
周囲に気を遣うというのとは違う、相手を思いやる気持ち。
これを心の豊かさなどと簡単に括ってしまうことは良くないと思いますが、
心の中の何かが大きく違うんだなぁと感じる出来事でした。