- 2022.10.21
- 日々のこと
性の多様性に係る企業向け研修会」に参加してきました!
学生インターンのゆなです。
先日、山梨県が多様性理解推進事業の一環として開催した
企業向け研修「性の多様性に係る企業向け研修会」に参加してきました!
今回のブログでは、研修で学んだ内容をご紹介しつつ
研修に参加した感想を皆さんにお伝えできたらと思っています。
今回の研修には、対面で20名程度、オンラインで60名程度が参加していました。
多くの企業が参加しており、県内企業の性の多様性の理解への関心の高さが伺えました。
研修は、大きく分けて以下の三つの内容で構成されました。
・LGBT(性的少数者)やそれを取り巻く日本の状況に関する基礎知識
・当事者2名によるトークセッション
・企業を取り巻くLGBTの状況や社内での取り組みの例など
ご存じの方も多くいらっしゃると思うのですが
LGBTとは性的マイノリティの総称のひとつであり
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字を取った言葉です。
日本のLGBTの人口は10%ともいわれており、
これはAB型や左利きの人口と同程度の割合です。
日本では2003年から条件を満たせば性別の変更が可能になり
その後、保険証への通称名の記載や性別適合手術の保険適用など
トランスジェンダーの人々を取り巻く制度が整備されてきました。
また2015年に東京都渋谷区・世田谷区で同性パートナーシップ制度がスタートし
その後全国へと広がり、この制度の現在の人口普及率は50%を超えています。
一方企業に係る制度としては、2019年のパワハラ防止法の成立に関連し
すべての企業が性自認や性的指向(SOGI)に基づくハラスメントの防止に取り組むことが
義務づけられました。
このように、性的マイノリティを取り巻く状況はここ20年ほどで大きく変化してきました。
一方、その変化に戸惑いを感じる人々、企業、団体、地域や社会が存在するのではないでしょうか。
これら社会の変化と人々のギャップを埋めていくために
また「今更LGBTが何かよくわからないとは聞きづらい」
という人々や企業が正しい知識を得るために
今回の研修は基礎知識から学ぶことができる内容でした。
研修の後半では、LGBTフレンドリーな職場環境を作るための制度と風土の重要性についてお話がありました。
当事者の方のトークセッションでは
自身の性別移行に伴って職場で使用する名札や名刺の名前を変えたかったこと
セクシュアリティについて知られることで自身の評価や昇進に影響するリスクや恐怖感があったことなど
職場での経験を聞くことが出来ました。
性的指向や性自認に係る無知や差別をなくすとともに
当事者が職場での悩みや要望を相談できる風土の醸成
また「話してもいいんだ」という雰囲気づくりも重要であることを知りました。
今回の研修に参加し、LGBTやその他のマイノリティの人々が
働きやすい職場環境を作ることの大切さと難しさを感じました。
アンサーノックスで働く一員として、また今後就職活動をする学生として、
これからもLGBTQを取り巻く社会の問題に目を向け
よりよい社会・環境をつくるために学び続けていきたいと思いました。
アンサーノックスではLGBT ALLYシールを作製、お配りしています!
気になった方はぜひお声かけください!